イライラ・もやもやを紙に書いてもすっきりはしません
「イライラしたり、もやもやしたりしたときは、紙に書きましょう」というの、巷でよく言われていますよね。
わたしは長年、カウンセリングを受けているのですが、先日、カウンセラーさんに、下記のようなことをこぼしました。
「もやもやするときは、思っていることを紙に書きまくると、すっきりしますよ」と、よく言われているじゃないですか。でも僕ねえ、書いても書いても、いまいちすっきりしないんですよねえ……。
— 藤野ゆくえ (@srwnks) October 21, 2021
そのときは「もやもや」というよりは「イライラ」の話ではあったのですが。
で、カウンセラーさんは言いました。
「そりゃ、すっきりはせんよ」
え、すっきりしないの!?
ですが「書く」ことには意味があるようです。すっきりはしなくても、自分が何にイライラしているのか、何にもやもやしているのか、それがカタチを持ってくる。そのことに意味がある、と。
そして、すっきりさっぱりはしなくても、100のイライラが99になるだけで成功。もっと言うと、100のまま変わらず、だとしても、100より上には行かなかったという意味で、成功。
イライラやもやもやを、ゼロにしようとするからいけないんだな、という気付きを得ました。そもそもゼロになるものではありません。
「イライラするのも自然な感情ですよ」とも、カウンセラーさんはおっしゃいました。自然な感情を「こんな感情は持ちたくない!」と駄々をこねても、しかたないのです。
そしてまた、大切なのは、自分のイライラへの対応のしかたを学んでゆくことなのだ、とも言われました。
書いても書いてもすっきりしないわたしは、なにかおかしいのだろうか、なんて思っていましたが、杞憂にすぎなかったのかもしれません。
ということで、イライラ・もやもやは、とりあえず紙に書き殴りましょう。100のイライラ・もやもやが99になれば、しめたもの。100のままであっても、しめたもの。何もしないよりは、ずっとずっと、マシなのです。