なれはき

なれはてのはきだめ

イライラ・もやもやを紙に書いてもすっきりはしません

「イライラしたり、もやもやしたりしたときは、紙に書きましょう」というの、巷でよく言われていますよね。

 わたしは長年、カウンセリングを受けているのですが、先日、カウンセラーさんに、下記のようなことをこぼしました。

 そのときは「もやもや」というよりは「イライラ」の話ではあったのですが。

 で、カウンセラーさんは言いました。

「そりゃ、すっきりはせんよ」

 え、すっきりしないの!?

 ですが「書く」ことには意味があるようです。すっきりはしなくても、自分が何にイライラしているのか、何にもやもやしているのか、それがカタチを持ってくる。そのことに意味がある、と。

 そして、すっきりさっぱりはしなくても、100のイライラが99になるだけで成功。もっと言うと、100のまま変わらず、だとしても、100より上には行かなかったという意味で、成功。

 イライラやもやもやを、ゼロにしようとするからいけないんだな、という気付きを得ました。そもそもゼロになるものではありません。

「イライラするのも自然な感情ですよ」とも、カウンセラーさんはおっしゃいました。自然な感情を「こんな感情は持ちたくない!」と駄々をこねても、しかたないのです。

 そしてまた、大切なのは、自分のイライラへの対応のしかたを学んでゆくことなのだ、とも言われました。

 書いても書いてもすっきりしないわたしは、なにかおかしいのだろうか、なんて思っていましたが、杞憂にすぎなかったのかもしれません。

 ということで、イライラ・もやもやは、とりあえず紙に書き殴りましょう。100のイライラ・もやもやが99になれば、しめたもの。100のままであっても、しめたもの。何もしないよりは、ずっとずっと、マシなのです。